成長株を狙いたい人は知っておきたいウィリアム・オニールの投資手法を紹介
- 2019.08.29
- 成功者の研究

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投資家の皆さんこんにちは!
今回の記事では「1回の取引で大きな値幅を狙いたい!」という方のために、成長株投資の魅力とその手法を1冊でマスターできる「オニールの成長株発掘法」を紹介していきたいと思います。
値上がりランキング上位の銘柄はPERが割高なものばかりで、どのような分析をしたらそういった銘柄にエントリーできるのか気になりますよね。
以下で解説する書籍のポイントをしっかりと読み込んでおけば、Yahoo!ファイナンスやTwitterを騒がす「値上がり上位銘柄」も人より早く発掘できるようになるかもしれません。
成長株投資の魔術師「ウィリアム・オニール」
ウィリアム・オニールは株式を専門とするアメリカの投資家であり、その中でも成長株への投資を得意としていました。
当時も今でも、株式投資というと企業の財務的価値と株価の割安性から投資対象を検証する「割安株投資」が主流でした。
しかし、PER等の値が低く割安な株価水準に放置されている株式というのは、それだけ業績や事業内容の魅力が乏しいことの証拠でもあります。
そのため、オニールは「PERが低いことは成長率が低いことと同じ意味である」と割安株投資の理論を一蹴し、独自の検証を始めました。
そして、オニールは過去に急上昇した1000銘柄以上の株式の株価チャートと財務指標を研究することで、企業の成長性に注目した「成長株投資」という新たな投資スタイルを確立したのです。
また、オニールはこの時代の成功者としては珍しく、ウォール街で働いた経験のない個人投資家でもあります。
最近の株式関連書籍の中には、元証券アナリストや機関投資家が書いたものが多く存在しています。
もちろんその中にも多くの良書があるのですが、彼らが使用しているツールや情報網というのは個人投資家にとっては利用できないものも多く、手法の再現が困難であるケースもあるでしょう。
その点、オニールの書籍に書かれているテクニックは常に個人投資家目線で書かれているため、一般的な証券会社の株価チャートと四季報ページで十分実践することが可能です。
それでは早速、本書のポイントについて見ていきたいと思います。
数々の過去チャートによる売買パターンの解説
本書の特徴としてまず挙げられるのが、膨大な過去チャートの解説です。
最初の章では過去に何倍にも上昇した株価チャートを掲載し、1銘柄ずつ需給の重要なポイントに解説が加えられています。
オニールの売買ルールは株価が高値を更新したときに株を買う「ブレイクアウト手法」を使用しています。
業績が大きく伸びている成長株の株価は高値で取引されることが多く、割安な水準で買えることはほとんどありません。
そのため、適切なブレイクアウト手法とチャートパターンを身につけておかなければ、高値掴みをしてしまう危険性が非常に高くなってしまいます。
そして、それを身につけるには過去の株価チャートを検証することが一番です!
自身のテクニカル分析手法が確立できていない人にとって、過去のチャートから売買ポイントを検討することは、分析力を最も鍛えることができるトレーニングとなるでしょう。
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あなたもすぐに使える「CANSLIM」投資法
上述したチャートパターンの解析を踏まえた上で、オニールは自身の投資手法を「CANSLIM」という形でまとめあげています。
具体的には以下の7つのファクターを指し、その情報はすべて個人投資家でも入手することが可能です。
C:Current Quarterly Earnings(四半期EPSと売上)
A:Annual Earnings Increases(年間の増加収益)
N:Newer Companies,New Prodcts ,New Xxx New Hight Off Properly Formed Bases(何かしらの 新しいニュースと新高値の更新)
S:Supply and Emand(株式の需要と供給)
L:Leader or Laggard(先導銘柄か出遅れか)
I:Institutional Sponsorship(機関投資家の保有)
M:Market Direction(株式市場の動向)
これを見てみると売上高やEPSといったファンダメンタルズ分析と新高値の更新というテクニカル分析が絶妙に組み合わさっていることがわかりますね。
さらに、機関投資家による保有割合の増加というのを投資指標として使用するというのは、個人投資家のオニールならではの目線だと言えそうです。
また、成長株投資で大きな利益を上げるためには、日経平均株価やマザーズ指数などの全体相場の動向が大きく関わってきます。
そのため、本書では「CANSLIM」の最後のMである「マーケット(株式市場)の動向」に多くのページが費やされ、成長株を買って良いときと、買ってはいけない時の見分け方が詳細に記されています。
ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、投資に適した地合いの見極め、オニールの「CANSLIM」には株式投資において求められるチェック項目のほぼすべてが含まれていると言っても良いでしょう!
まとめ
以上が成長株投資のバイブル「オニールの成長株発掘法」の概要になります。
書店の株式投資コーナーに行くと企業分析や割安株の本は数多く見受けられますが、あえて割高であることが多い成長株の投資法について触れている書籍はなかなかありません。
そのように数少ない成長株投資についての書籍の中でも、オニールのものほど投資手法の具体化に成功しているものは他にないといっても過言ではないかもしれません。
ぜひ、皆さんも成長株投資の魔術師として有名なウィリアム・オニールの投資手法を吸収して、日々の資産運用に役立ててみてください!
また、ブログ記事の他にもTwitterにて、
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